【Premier Walkaboutで周る】F1シンガポールGP Zone1・2観戦スポットガイド

F1観戦

金曜日は歩くべし
 なぜこのような言葉を使ったのかというと、2年連続でPremier Walkaboutチケットを利用して観戦した経験からそう感じたからです。歩いて回るほどに新しい発見があり、同じサーキットでも時間帯や角度によって雰囲気がまったく異なりました。
 特に金曜日は比較的空いており、土日に向けお気に入りの観戦スポットを探すのに最適な時間です。指定席では得られない自由な動き方こそが、このチケットの最大の魅力です。

Premier Walkaboutとは

  • 会場内全てのエリア(F1 Paddockエリアは除く)にアクセス可能
  • PADDOCKの入り出待ちができる。
  • 表彰台ダッシュはもちろん、シンガポール・フライヤー(期間中無料)に乗ることができる
  • 指定席より自由度が高く、歩き回るほど発見がある

2026年はスプリント導入に注意

2026年のシンガポールGPでは、スプリントレースの実施が予定されています。
そのため金曜日の2回目の走行がスプリント予選となります。

これにより、例年よりも金曜日も観戦エリアが混雑することが予想されます。
特にTurn 1〜3やTurn 17など、観戦人気の高いエリアは早めの移動が重要になるでしょう。

金曜午前〜昼のフリー走行時間帯を中心に歩き回るのが現実的です。
短時間でも「どの場所が見やすいか」「モニターの位置はどこか」を把握しておくことで、スプリント本番や決勝日の行動がスムーズになります。

Paddockの出待ちについて

 シンガポールGPのパドックゲート(Zone 1/Turn 4〜5付近)は、一般観客でも合法的に出待ちができるエリアです。このエリアには専用の待機スペースが設けられており、Premier Walkaboutチケットを含む全Zone(1〜4)にアクセスできるチケットを持つ人は入場することできます。公式に指定された範囲内であれば、チームスタッフやドライバーの出入り間近で見られることもあります。

Zone1,2の観戦スポット(2025年版)

以下は2025年に筆者が実際に歩いて訪れた観戦スポットを写真とともにまとめたものです。
2026年にシンガポールGPへの参戦を考えている方はぜひ参考にしてみてください
今回はZone1・Zone2エリアのみの紹介となります。

1. ピット出口(Zone 1)

上記画像2枚はWalkabout用仮設スタンドより撮影しました。ピットアウト直後のマシンを間近に見られる人気エリアです。また最終コーナーより全開で来るマシンのブレーキングポイントでもあり大迫力のスポットです。決勝日は開門と同時に埋まる可能性が高いため、狙うなら開門30〜60分前からゲートに並ぶのがおすすめ。

2. Turn 1〜3(Zone 1・3コーナー側)

こちらもWalkabout用スタンドから撮影しました。写真はT3一番右端からの画像ですが、T1寄りにもwalkabout用のスタンドがあります。このスポットはT1-3までの流れを見渡せるスポットです。T1侵入およびT2〜3の切り返しが見どころ。ピットアウトの場所と同様に決勝日は開門と同時に埋まるため、もし狙うなら開門30〜60分前からゲートに並ぶのがおすすめです。

3. パドック裏(Turn 4〜5付近)

チームエリア裏手に近い導線で、マシンの通過速度を“流れ”で体感できる。歩きながら視点を変えやすく、短時間で画が稼げるスポット。

4. Turn 5後方から(Zone 2)

上記は3番から5番に向かって歩いている最中に発見をしたマーシャルさんが旗などを振るスポットに5倍ズームで撮影した写真です。通常は金網越しからでしか撮れない角度ですが、この時はフリー走行中だったこともあり自分がカメラを構えていたところマーシャルさんが少し避けてくれマシンを後ろから撮影することができました。

5. Turn 5〜6 DRSストレート

上記画像はT5立ち上がりからのストレートを真後ろから撮った画像です。カメラだと金網にピントが合ってしまうため撮影は難しいですが、肉眼で見ると長い間マシンを眺めることができます。こちらのスポットは金網なしでクリアに見れないため練習走行時に見ることをオススメします。

6. Turn 5前方(Walkaboutスタンドより)

こちらはウォークアバウト用スタンドの最上段左端から撮影しました。T5の侵入から立ち上がりまでを見ることができます。このスタンドのすぐ右横にはRaffles Grandstandがあり、そちら側ではT5より前のストレートからマシンを観ることができるようです

7. Turn 17内側

減速→進入→再加速の一連が見えるうえ、スパークも狙いやすい。夜の照明で車体の反射が映える。

8. Turn 17 out 外側

迫力重視ならここの場所が最有力
この場所はマシンが真正面から侵入してくるのを見られるポイントで、壁すれすれを通過する瞬間を間近で感じられます。マシンとの距離が近く音と風圧の迫力はかなり強いです。
2025年に一緒に行った友人はあまりの近さに少し怖がっていました。

9. Turn 17〜18 内側

連続コーナーの動きが連なって見える。スピード・コーナリング・スパークの三拍子が揃う見応えポイント。

10. シンガポール・フライヤー降りた後の通路

乗車後のみアクセスできる観戦スポットです。上記9番の上部にあり視界が良いです。

11.T19の後方(スパークが見えやすい)

こちらのスポットはwalkabout用のスタンドが3段ほどしかなく金網越しからの観戦になりますが、一番マシンからスパークが出やすい場所です。夜間の照明に照らされた火花が金網越しに見える瞬間は迫力があり音と光が重なるたびにサーキット全体が熱を帯びていくのを感じます。

12. 最終コーナー(新設walkabout用スタンドより)

2025年より最終コーナーに新しいwalkabout用スタンドが設置されました。従来の最終コーナーにあったwalkabout用スタンドは位置が良ければホームストレート真後ろ、悪くてもピットエントリーが見えるスタンドでした。しかし2025年より”Marina Bay Grandstand”として販売されるようになりました。それでもT18からの立ち上がりやマリーナベイサンズや観覧車の目の前と会ってシンガポールいる雰囲気は味わえます。

シンガポール・フライヤー

Premier WalkaboutチケットなどのZone1,2にアクセスできるチケットを持っていれば、F1期間中(金〜日)はシンガポール・フライヤー(観覧車)に無料で乗車可能です。1周約30分で1つのゴンドラにつき20-30人ほど乗れます。上空からサーキット全体を見渡せるほか、最終コーナーやホームストレート、パドックエリアも上空より確認できます。またゴンドラ内は冷房が効いているので涼しむための乗車も可能です!夜になると街の光とマシンのライトが交差し、まるで映画のワンシーンのような景色が楽しめます!練習走行中の時間帯が空いていておすすめです。一方練習走行が終わったタイミングで一気に混み出します。

まとめ

Premier Walkaboutは指定席のように決まった視点ではなく、自分の足で歩きながら観戦エリアを変えていくスタイルです。その日の天気や時間帯により見える景色が異なり、歩くほどに発見があります。レースを観るだけでなく現地の雰囲気や観客の熱気、街の光、音楽、そしてF1マシンの轟音。そのすべてを自由に楽しめるのがこのチケットの魅力です。特に金曜日は比較的空いており、週末に向けてお気に入りの観戦スポットを見つけるのに最適な時間です。エリアごとに雰囲気や見え方が大きく異なるため、この日にコースを一周しながら、自分にとって一番しっくりくる「ベストスポット」を探してみてください。その過程こそがPremier Walkaboutの醍醐味であり、歩くほどにF1の臨場感を深く味わえるはずです。また人気スポット(Turn 1〜3・Turn 17など)は決勝日開門前から並ばないと確保するのが難しいです。また金網越しのシンガポールGPでは、マーシャルやカメラマンの立つ周辺にわずかなすき間があり、フリー走行中なら撮影に適したポイントを見つけられることもあります。こうしたスポットは週末には封鎖されることが多いため、金曜のうちに楽しむのがおすすめです。
 2026年のシンガポールGPではスプリントフォーマットの導入が予定されています。金曜の走行時間が短くなる見込みのため、FP1だけでなくサポートレースの時間も活用しながら、お気に入りの観戦スポットや自分だけの観戦スタイルを見つけてみてください。

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